薬物療法について

薬物治療について

心療内科・精神科では使われる薬剤は、特殊な薬剤が多くあり、医師にも、処方が制限されるような薬剤もあります。
現在医療機関で処方される医療用医薬品は有効性・安全性が確認・報告されている薬剤です。こうした薬剤は症状の改善に期待が持てるものですが、まれに副作用が出現することがあります。
薬剤を選択する際には、有効性と安全性、そして患者さんの相性を見ながら症状に合わせて決定していきます。

有効性と安全性を考慮して処方された薬剤については、

  • 医師・薬剤師の指示と違う、自己判断での調整をしない
  • 継続処方とされている薬剤を突然中止としない
  • お酒と併用しない

ことをお願いしています。

上記を逸脱した場合、有効性が発揮できない、また安全性に懸念が生じます。
医学的背景を基に、適切な量・適切な投薬をすることで、安全性を高めて期待される有益な効果が発揮されます。
また初めて投薬されてから、1−2週間ほどは副作用が出やすい時期です。体調に変化があった場合などは、医師、薬剤師にご相談ください。
また、精神科・心療内科で使われる薬剤には【車の運転などの機械操作は避ける・注意が必要】と添付文書にも記載されている薬剤が多くあります。薬剤の種類によって内服中は必ずお車などの運転を避けて頂く場合がありますのでご了承ください。

薬剤について

抗不安薬

不安や緊張などの精神症状を軽減する作用のある薬です。

抗うつ薬

気分の落ち込み、不安や焦り、疲れやすさなどのうつ症状を軽減してくれるお薬です。うつ病のほか、適応障害・全般性不安障害・強迫性障害社交不安障害など、その効能の広さから、幅広い疾患で使用されることがあります。

双極性障害治療薬

抗精神病薬、気分安定薬に区分されています。

気分安定薬

気分の波を抑えるお薬です。定期的な血液検査が推奨されるものもあります。

抗精神病薬

情動を安定させる薬剤です。統合失調症やうつ病の治療にも用いられます。

統合失調症治療薬・抗精神病薬

抗精神病薬とは、統合失調症の治療薬として使われてきたお薬です。
疾患の病態や病因など全てが明らかとはなってはいませんが、脳内の神経伝達物質を整える薬剤です。そのため、統合失調症だけでなく、双極性障害、一部のうつ病に対して用いられる場合もあります。

睡眠薬、睡眠導入剤

不眠を改善する薬剤です。抗不安薬と近い成分の薬剤となります。
精神疾患は睡眠の状態と大きく関わります。

抗認知症薬・脳循環/代謝改善薬

認知症の症状を一部改善、また進行を遅らせる薬剤です。
患者さんの様子(元気がない/怒りっぽい、その他の内臓疾患や治療歴など)を考慮して薬剤を選択します。投薬が開始されると長い期間継続が必要になるため、患者さんと相性の良い薬剤を選択します。

抗てんかん薬

抗てんかん薬は、てんかんの方に投与するお薬です。
てんかんは脳の神経細胞が過剰に興奮をしてしまうため、これを整えて症状を抑えます。

抗パーキンソン病薬

脳内のドパミン作用を強め、パーキンソン病における手足の震えなどの症状を改善する薬剤です。抗精神病薬の副作用によるパーキンソン症候群などに使われる場合があります。

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